特別イベント
2023.11.22

謎を作れ!1話 ゴールデンウィーク編~前編~

 こちらは、ゴールデンウィークに行った謎解きイベント「未来くんからの挑戦状」と10月~12月に行っている謎解きイベント「科学の国の未来くん」の担当者による小話的な記事となっています。
このページには特に謎は隠されていませんので、謎解きがしたい方は開催中の「科学の国の未来くん」または、科学館以外の謎解きイベントにご参加ください。

※現在開催中の「科学の国の未来くん」の答えのネタバレは行いません。ただ、モチーフなどの話はしますので、「完全に情報がない状態でイベントに参加したい」場合は読まないようにお願いいたします。

目隠し用ポスター

 さて、ここからが本文です。
今回の謎解きイベント「科学の国の未来くん」とゴールデンウィークに行った「未来くんからの挑戦状」は同じスタッフが企画・制作を担当しています。この記事の執筆者Kです。

 執筆者KはボードゲームやTRPG、謎解きを趣味とするスタッフです。特に某SCR○P社さんの謎解きが好きです。そのため、どちらのイベントでもリアル○○ゲームで得た体験などが無意識・意識的問わず使われています。

 何を言ってるんだ?と大半の人は思うでしょうので一例を。
・答えのパーツ(一部)は最初から見えている
・最初の方で使った解き方を最後の方でまた使う
・記号や枠の形・色には意味がある
・指示に従うと記号や問題文の意味が変わる
色々ありますがこういった定石のようなものが有ったりします。もちろんあえて使わないこともあります。

 ゴールデンウィークのイベント「未来くんからの挑戦状」で実際に見てみましょう。

こちらが挑戦状の表面です。未来くんからの挑戦状に参加する方は最初にこの紙を見たはずです。
中央少し左の切手風のところにはかんたんコースの答えである「お」の文字が書かれていますね。
これが「答えのパーツ(一部)は最初から見えている」です。

そして上の方に書かれているハートと三つ葉のクローバー。
これは指示に従って折っていくと四葉のクローバーになります。
これが「指示に従うと記号や問題文の意味が変わる」です。

こんな感じに執筆者Kが得た知識や体験をもとにゴールデンウィークや今回の謎解きは作られていきました。

ちなみに、上の問題の端と真ん中に線が引いてあります。これはトンボ線と言って、印刷する際に裁断する目安の線です。本来の紙よりも数mm大きくデザインを作る必要があります。

ゴールデンウィークの問題は紙を折る必要があり、その目印を紙の端に用意しました。
よく見ると目印の星や月、太陽がぴったり合わず、すこし重なるようになっていますね。
これは実際の紙(A4)より数mm大きくデザインしたためです。また、裁断の際に上下左右数㎜ずつズレる可能性があると伝えられていたため、ズレても大丈夫なようにデザインをしました。
実際には数㎜もズレることなくきれいな問題用紙を印刷していただけました。
印刷・裁断をお願いした株式会社みやもとさんには感謝しきれません。

さて、この表紙にはもう一つ謎が隠されています。封筒部分の文字です。中央の四角の周りの折れ曲がった棒線ですね。
謎を解いた方々は、とても読みにくかったことと思います。

折った挑戦状を最後の問題の指示のとおり、紙の上に置くと◇のマークから時計回りに「タカラバコ ノ アルバショ ハ テンジジョウ1カイ ジョウホウノカガク ダ パスワード ハ アリガトウ ダヨ」と読むことができます。

なんでこんな読みにくくしたのかと思うかもしれません。この文字は最初に作った時はもっと読みやすい文字でした。

しかし、読みやすい文字にするとこの「最後の問題」を見ただけで文字が読めてしまい問題にならなかったのです。
泣く泣くカタカナにして、さらに読みにくいフォントをわざと選びました。
苦渋の決断の結果、「見ただけで文字が読める」という謎解き崩壊は免れましたが、一度折った封筒を綺麗に折り直す参加者の方を時折見かけました。

ちなみに、ゴールデンウィークのイベントをクリアした人の中には「封筒を折らない」または「正しくない折り方」のまま文字を読んだ参加者の方もいました。また、宝箱のパスワードを適当に押して答えにたどり着いたという猛者の方もおりました。

それぞれの日の参加者と各コースのクリア者は
4月29日が92人(64/70/62)
4月30日が277人(176/182/157)
5月3日が250人(182/185/172)
5月4日が326人(233/256/218)
※参加人数(かんたん/むずかしい/両方のクリア人数)
となっています。大体64%くらいの方に両方のコースをクリアして頂けました。

ゴールデンウィークの残り話は後編でするとして、現在開催中の「科学の国の未来くん」の11月5日までのクリア率とチェックポイントの通過率をお教えしましょう。ネタバレ防止で少し伏字にしますね。

チェックポイント①:○色の問題を解いて、女王様からの○○を貰った人・・・・・・47%
チェックポイント②:○色と○色の問題を解いて、貴方のための○○を貰った人・・・33%
クリア:最後の問題を解けた人 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28%
おまけ:特別な問題に気が付き、解けた人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6%

以上の結果となっています。ゴールデンウィークよりもパワーアップ&ボリュームアップしたため、「次回開催日にまた来ます。」とお声がけいただくことも多いです。お時間に余裕をもってご参加ください。
また、メインホールのイベントスタッフをはじめ、科学館内のスタッフに聞いて頂ければヒントから答えまで対応できます。
「どうしても分からないけど答えまでは聞きたくない!」
「探したけど見つからない!」
という場合など、スタッフに遠慮なく質問してください。

それでは、科学館でお待ちしております。また次回の記事まで、さようなら。
→第2話はこちら