2025.07.12
【講演B】基礎研修会
7月8日、宇都宮市立南図書館サザンクロスホールにて基礎研修会を開催しました。
児童厚生員の方、市町のご担当者、放課後児童クラブの方々がご出席されました。
今回は「神経発達症(発達障害)について」ということで、応用行動分析学をベースに主に教育や福祉の分野で研究活動をされている作新学院大学人間文化学部教授の高浜 浩二先生を講師にお迎えしました。


講演テーマは「神経発達症およびその傾向のある子どもへの対応」。
神経発達症の特性をもつこどもとの関わり方について、より専門的なお話しが聞ける機会ということもあり、一所属から複数名の参加申し込みがある等、たくさんの方々がご出席されました。
各神経発達症の特性について、具体例を挙げながら高浜先生の経験談も交えたお話しにより、鮮明なイメージと共にその特性を学ぶことができました。
また、特に印象的だったのは神経発達症の疑似体験です。
どのように見え、どのように聞こえ、どのように感じるのか。
体験を通し、できないこと、分からないことに不安を感じたり、責められているような気持ちになったという受講者の声がありました。
4人1組のグループワークでは、設定ごとにロールプレイングをしていきました。
お互いに立場を変えて体験できたことで、神経発達症の当事者が経験している日常の感覚や気持ちについて実感が湧いたのではないでしょうか。


限られた人数で様々なこども達と向き合う職員にとって、各特性に合わせた支援方法や実践例は現場に取り入れるヒントになりました。
受講者からは「対応の仕方が分かった」「伝え方を工夫してみようと思った」というお声がありました。
高浜先生、ご登壇いただきありがとうございました。