青いバラをしっていますか?
栃木県子ども総合科学館は令和6(2024)年1月から令和7(2025)年の9月まで大規模改修工事に伴う長期休館中です。そのため、今年の夏の企画展「科学館がやってきた!! とちぎサイエンスツアー2024」では栃木県なかがわ水遊園さん、とちぎ花センターさん、そして栃木県立博物館さんにお邪魔して企画展を開催しています。
詳細はこちらのページをご覧ください。
今回はサイエンスツアーで巡る3つの施設を『種(しゅ)』をキーワードに紹介します。
人間は生き物を分ける方法として『種』を使います。いままで分けられていなかった未知の『種』が発見されると「新種(しんしゅ)」として発表されます。私の記憶に新しいのは、今年の5月に栃木県立博物館さんから「ヒラアシキバチ」の新種を発見したという発表です。和名が「シモツケヒラアシキバチ」と名付けられたこの新種のハチは、2021年に採取(さいしゅ)されました。その後、様々な調査をおこない、すでに知られているハチとは異なる形や性質を持っているものだと判明したため、新種として登録されました。
また、人が優秀な特徴(とくちょう)を持つ新品種の生物を生み出すことを「品種改良(ひんしゅかいりょう)」と呼びます。
人は生活をより豊かにするために、様々な動植物に対して品種改良を行ってきました。現在、栃木県なかがわ水遊園さんで開催されている企画展「豪華絢爛メダカ展」で展示されているメダカたちも品種改良によって生み出されています。
同じように品種改良をされた多くの植物たちがとちぎ花センターさんにもあります。
とちぎ花センターさんのバラ園には佐野市出身の育種家(いくしゅか)である故小林森治氏が生み出した「青竜」をはじめとした青いバラが栽培されています。「青竜」は生み出された当時「最も青いバラの1つ」と呼ばれていたバラなのをしっていますか?
この夏は『種』に注目して各施設をまわってみませんか。その時には子ども総合科学館の企画展も一緒に楽しんでいただけると幸いです。